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ドイツは太陽電池こそ自然再生エネギーの主力として、2000年(2004年改正)に自然エネルギー法(EEG)を制定して、太陽光で発電した電気を割高で電力会社に買い取らせることにした。
2040年には世界の電力の25%を太陽電池が、太陽電池を含む再生可能エネルギー全体で82%の需要を賄うと予測している。

その制度のため、2003年には世界一の日本の半分だった太陽電池の設置量は2006年には日本の2倍になり、世界を牽引する。

そこで太陽電池について調べてみました。
   
■太陽電池の歴史
光から電気が得られる現象は19世紀から知られていましたが、1902年アインシュタインが理論的な説明をしました。(「光電効果」といいノーベル賞をもらっている)

1954年ベル研究所は宇宙開発に使うため、シリコンの半導体を使って世界初の太陽電池を実現しました。
当時、無限の太陽と砂漠の砂(地球の半分を占める元素Si)で無限にエネルギーが得られると大評判になりました。

当時は単結晶シリコンという材質で変換効率(入射光に対する最大出力電力)は6%でした。その2年後にはガリウムひ素の太陽電池ができ、1958年宇宙衛星に初めて使われました。 

日本ではオイルショックを契機に、サンシャイン計画がスタートして、1974年から開発が始まり、翌年に、アモルファスシリコンという新しい素材が開発されて大きな前進を見ました。

製造時に必要な熱エネルギーを見ると、単結晶や多結晶素材では1000〜1500℃ぐらい必要だったものが、アモルファスシリコン太陽電池は300℃の熱エネルギーで、しかも簡単な工程で作れるようになったのです。 

補助制度の後押しもあり、太陽電池は日本を中心に普及してきました。

2006年には太陽電池の96%はバルク型多結晶シリコン太陽電池、残りの約4%は薄膜シリコン太陽電池(アモルファスシリコン)でした。

低コストで出来て、シリコンを少ししか使わない薄膜シリコン太陽電池が伸びなかったのは変換効率が、結晶シリコン型の13%〜16%に比べ、薄膜型は5〜7%にとどまっていたためだったが、改良が進んだ結果2008年6月現在、シャープの出荷量は多結晶シリコン型が半分、変換効率が10%に改良されたアモルファス薄膜型が半分になった。

2007年にはホンダ、米NanosolarがCIGS型薄膜太陽電池を。昭和シェルがCIS型薄膜太陽電池の量産出荷を始めた。

シャープは2012年に太陽電池の世界市場規模が15GW/年に達し,このうち半分が薄膜型で半分がバルク型多結晶シリコンになるとみている。

2010年にはシャープは出荷量を1GW/年(100万kWほぼ原発1基分)にする計画だ。
2010年には京セラ、三洋電機も50万KWに増産を計画。
2011年には昭和シェルが出荷量1GW/年(100万kW)のCIS薄膜太陽電池工場を立ち上げる。

一方外国では独Q-Cellsが1GW、独Schottが1GW、中国Suntechが2GW、ノルウェーRWEが1.5GW、米FirstSolarが1GWなど2010年から太陽電池大増産時代に入る。

市場規模は2020年には20兆円にもなると見込まれ、10年に一度の有望な分野として、ドイツ、アメリカ、中国、韓国、台湾、インドが新技術の開発と新規参入に積極的である。

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■太陽電池の仕組み

太陽電池は、半導体の性質を利用して、光エネルギーを直接的に電力に変換します。

私たちの身の回りの物質には、無数の電子が含まれています。電子は光を受けると、それを吸収したり、反射したりします。
物質に光が当たると、物質の中の電子が光のエネルギーを吸収します。
エネルギーを吸収した電子は、周囲にそのエネルギーをばらまいて元に戻ろうとしますが、ばらまかれたエネルギーが熱になり、物質全体を暖めます。
太陽の光に当たると暖かくなるのはこのためです。

太陽電池にも同じ事が起きます。
太陽電池の電子が光のエネルギーを吸収します。太陽電池は、この「エネルギーを吸収した電子」を半導体の性質を利用して選別して、外部の電気回路へと押し出します。
取り出された電子は、外部の電気回路の中でエネルギーを発散させてから、太陽電池に戻ってきます。
こうして、光があれば永久に発電が起こります。

太陽電池の種類は、単結晶・多結晶などの結晶系シリコンと、ガリウムヒ素など特別な化合物半導体の基板を使った超高性能で超高価な化合物系のバルク型。

アモルファスシリコンや多結晶シリコンをガラスなどの基盤に非常に薄い膜状に形成した薄膜シリコン系と、化合物半導体の一種で銅とインジウムとセレン、ガリウム等を原料としたCIS系、CIGS系と、酸化チタンについた色素が、光を吸収して電子を放出することで発電する有機物系などの薄膜型があります。

バルク型   シリコン系  単結晶シリコン 初期のもの、高性能の半導体に使われる高品質シリコンを流用、変換効率は14〜17%と高いが高コスト
多結晶シリコン 鋳型で作ったインゴットをスライスして作る。単結晶よりは低コストで効率13〜15%。一番普及している
化合物系 ガリウム砒素 効率40〜50%、超高価、宇宙用など特殊用
薄膜型 シリコン系 アモルファスシリコン 効率10〜11%、シリコンを1/100しか使わない低コスト、高温時に効率が落ちない
化合物系 CIS
CIGS
シリコンを使わず工程が簡素低コスト、効率11〜13%ながら試験的に19.5%も
有機薄膜系 色素増感型 変換効率は5%と低いが、材料費や製造コストが安い。後発でこれから
有機薄膜型 有機薄膜半導体を用いたもので、電解液も不要で構造、製法が最も簡単で低コストになる可能性研究中
                                              (2006年

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■単結晶、多結晶、アモルファスシリコン太陽電池
単結晶シリコン太陽電池  最初に開発された太陽電池は単結晶シリコンのインゴットを厚さ0.3ミリ程にスライスしたウエハを使ったものでした。
現在でも実用化された太陽電池の中では最も変換効率が優れていますが、高価なため多結晶シリコンに代わられています。

多結晶シリコン太陽電池  単結晶シリコンは1500℃のシリコン溶融炉の中にシリコンの種を入れ、少しづつ引き上げてインゴットを作りますが、多結晶シリコンはインゴットを作るとき、手間暇かけず、型に流し込んで冷まして終わりという簡単な方法で作ります。
単結晶に比べコストは安く、変換効率もまあまあということで現在最も使われています。

上記のシリコン太陽電池の変換効率は0℃で15%でも、真夏の屋根の上のモジュール内では80℃にもなり10%に落ちてしまうという特徴があります。

アモルファスシリコン太陽電池  単結晶、多結晶に比べ無結晶とでも言うべきもので、インゴットをスライスするのではなく、SiH4ガスを材料にしてプラズマで基盤に厚さ0.03ミリほどの不規則な無結晶のシリコン膜を作ります。300℃程の環境で作ることができます。
単結晶、多結晶に比べ変換効率は落ちますが、シリコンを1/100しか使わない事と、単結晶、多結晶に比べ低コストで作れる他、高温でも変換効率が落ちないので、近年増えてきています。

近年のアモルファスシリコン太陽電池はアモリファスシリコンセルに微結晶シリコンセルを組み合わせた、タンデム型やトリプル型が主流になっている。

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■ハイブリット型(HIT型)太陽電池
ハイブリット型(HIT型)太陽電池
単結晶シリコンとアモルファスシリコンを積層した太陽電池である。
変換効率の高い単結晶シリコンと夏場の高温時に強くて変換効率が落ちないアモルファスシリコンを組み合わせることで、2008年2月現在、量産レベルで世界一のセル変換効率   19.7%を実現したのは三洋電機のHIT太陽電池である。
2008年現在、単結晶シリコンの厚さも0.07ミリにまで薄くすることに成功した。
変換効率を22%に高める研究も進んでいる。
多結晶を使ってコストダウンしても、高変換効率を維持した機種も市場に投入した。

2010年には600MWの年間生産量を目指す。
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■トリプル型薄膜太陽電池


             シャープホームページから

従来の薄膜太陽電池はタンデム型薄膜太陽電池と呼び、シャープが商品化しているが、微結晶シリコンセルとアモりファスシリコンセルの2層であった。
開発されたのはトリプル型薄膜太陽電池と呼び、アモルファスシリコン(2層)と微結晶シリコン(1層)の3層構造にすることで、セル変換効率を従来の11%から13%、モジュール変換効率を8.6%から10%に高めた。
将来的に14%に上がることも可能とみている。

アモルファスシリコンセルを2層に直列にすると、同じ電力を得るのに電圧で稼ぐ割合が増す。電流が低下すると、セルの内部抵抗による熱損失が減るとともに、薄膜太陽電池の欠点である光劣化(一定期間の利用で起こる変換能力の低下)が抑えられるので、さらに効率が上がる。

現在、薄膜型はバルク型に比べて生産規模が小さく、量産メリットが生じていない。
しかし、コストの20%を占めるシリコンの使用量が1/100になるため、将来的に大量生産によってバルク型より製造コストが大幅に下がる可能性は高い。
そうなれば、バルク型に匹敵する変換効率を実現したトリプル型の市場競争力は、著しく高まる。
加えて、薄膜型は光の一部を透過するシースルータイプも可能で、屋根の上に載せるだけでなく、発電する窓ガラスも考えられる。

シャープでは工事費、付帯設備を含めた発電コストは2008年現在46円/kwhと言う。
2008年6月現在、シャープの出荷量は多結晶シリコン型が1/2、変換効率が10%に改良された薄膜型が1/2になった。
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■CIS、CIGS型薄膜太陽電池
最近実用化が始まったのがCIS、CIGS型薄膜太陽電池です。
シリコンは全く使わず、Cu銅、Inインジウム、Gaガルバニウム、Seセレンの化合物をガラス、金属箔、プラスチックなど相手を選ばぬ基盤に0.002〜0.003の膜を形成します。
薄い膜でも、11%の変換効率で、将来さらに高い変換効率が期待でき(実験室では19.5%)、1m以上の大型パネルを連続的に作ることも可能です。

2007年にはホンダ、米NanosolarがCIGS型薄膜太陽電池を。昭和シェルがCIS型薄膜太陽電池の量産出荷を始めた。
2011年には昭和シェルが出荷量1GW/年(100万kW)のCIS薄膜太陽電池工場を立ち上げる。

しかし、気がかりなのはインジウムの資源量が少ないこと。
以前は日本が一番産出していたが、今は中国頼りで、2003年から3年間で価格は5倍に上昇した。
液晶パネルや有機ELなどのFPD(フラット・パネル・ディスプレイ)向けの電極として、また発光ダイオードの半導体の材料などに多用されている。

今は60%をリサイクルで間に合わせているが、シリコンの供給不足で多結晶シリコン太陽電池の日本メーカーは注文があるのに減産してしまったように、インジウムの供給不足が心配だ
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■次世代型太陽電池
1 色素増感型太陽電池

シリコン半導体を使わずにヨウ素溶液を介した電気化学的なセル構造を持つのが特徴です。また、材料が安価であることと作製に大掛かりな設備を必要としないことから低コストの太陽電池として多くの期待を集めています。

構造は非常にシンプルで、透明な導電性ガラス板に二酸化チタン粉末を焼き付け色素を吸着させた電極と、同じく導電性ガラス板の対極から構成され、電解質溶液の酸化還元反応を伴うことから「光合成」に例えられたりもします。


注目されるのは変換効率は理論的に33% と言われていますが、これは単一の光吸収材(色素)を用いた場合の話で、複数の色素をうまく組み合わせれば更なる性能向上が見込まれます

液漏れなど解決しなければならない点が有り、これからの研究に期待されるところです。

2  有機薄膜太陽電池

導電性のプラスチックの開発により、安価な太陽電池が研究され始めた。
導電性ポリマーとフラーレンを混ぜて基盤に塗るだけという簡単な方法が欧米で研究が進んでいる。

2005年10月10日に「Nature Materials」誌で発表された論文においてUCLA工学部の
Yang 教授のグループが2つの電極に囲まれたありふれたプラスチック(ポリマー)を使った
新しい太陽電池に関する研究成果を紹介した。
彼らは、いずれは従来型太陽電池のわずか10〜20%での製造コストが実現すると言っている。

米国唯一の公的認証機関である国立再生可能エネルギー研究所NationalRenewableEnergy Laboratory : NREL)は、太陽エネルギー技術の認証を行う米国唯一の公的認証機関であるが、Yang 教授のグループの太陽電池が変換効率4.4%であることを検証した。

Yang 教授のグループは数年以内に15〜20%の変換効率と15〜20 年の寿命を実現させることが目標であると発表している。
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■色素増感型太陽電池
2008年5月、ソニーは次世代型太陽電池の最有力候補といわれる色素増感型太陽電池で変換効率が実用化の目安と言われる10%を達成したと発表した。
従来のシリコンを使う太陽電池はシリコン材料が半導体との競争で高騰する懸念があり、シリコンを使わない太陽電池の実用化の必要性が高まっている。

事実、長年太陽電池の生産量世界一だったシャープはドイツのメーカーに抜かれた。
シリコンの調達能力に差があったと言われている。
需要があるのにシリコン不足から減産せざるを得ない日本のメーカーもあるそうだ。

そもそも色素増感型太陽電池の歴史は意外に意外に古く、
1887年、James Moser 氏らが光励起された色素から半導体への電荷移動(色素増感)現象を報告。
1976年、坪村、松村氏らが多孔性 ZnO 電極による色素増感太陽電池を発表、変換効率は2.5%と報告されている。
1991年、グレッツェル氏がグレッツェルセル発表、変換効率は7.12%。
その後今日に到るまで、電極、色素、電解質についての改良が世界中のメーカーや研究所で行なわれ、変換効率、コスト、耐久性、安定性でしのぎを削っている。

2008年、グレッツェル氏の持つ特許が切れたため、開発競争に拍車がかかっている。
開発の焦点になっているのは、電解質の構造と色素の材料である。

電解質は当初、ヨウ素の水溶液を密封したが、過酷な条件の下で液漏れの心配を払拭する事が出来ず、非液化にすすんでいる。
今回のソニーの発表も電解質は特殊な微粒子を混ぜたゼリー状の電解質と発表されている。

変換率が良いと発表された色素増感型太陽電池はルテニウム錯体系色素を使っていて、このルテニウムが高価ですから代わりを探さなければなりません。
しかし、安価な有機色素にすると変換効率は2〜4%に落ちてしまうのが現在のところです。

また、時間とともに変換効率が落ちていったり、素材が劣化していく事が観察されているので、少なくても20年くらいの耐用年数が期待されます。

しかし、研究に大掛かりな装置が必要ないため、大手からベンチャー企業まで数百の企業がが開発競争に参加しているので、遠からず高性能の色素増感型太陽電池が開発されると期待されます。

2008年6〜7月に英国のベンチャー企業G24 Innovations Ltdが世界で最初に色素増感型太陽電池を用いた充電シートの量産、販売を始める。


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■二次電池
せっかく発電された電気も、貯めておいて使いたいときに取り出せなければ有効に活用できない。
そこで、発電と同じくらい蓄電が重要になってくる。

放電してしまえば寿命が来る一次電池に対して、繰り返し充電、放電ができるものを二次電池と言い、蓄電池や充電池とも呼ばれる。

鉛蓄電池  自動車のバッテリーとして広く利用されているのをはじめ、産業用として商用電源が途絶えた時のバックアップ電源の用途や、電動式フォークリフトやゴルフカートといった電動車用主電源などにも用いられている。
しかし、放電時に硫酸鉛が固い結晶になる「サルフェーション」を起こしやすいため、放電直後に充電しなければならず、過放電にも弱く、横にすると液漏れの心配もあるなど使いにくい面もある。

シール鉛蓄電池  鉛蓄電池の欠陥を補うため、電解液の硫酸をガラス繊維でできた不織布に染み込ませて液漏れを無くした。過充電の際に発生した水素と酸素を内部で処理できるようにして密封した。それでも内部で処理しきれず水素と酸素の圧力が高くなれば、自動的にガスを逃がす制御弁をつけて安全性を高めたので、大型コンピーターの無停電電源や警報装置のバックアップ電源などに使われているが、ニッケル・水素電池やリチウム・イオン電池に代わられつつある。

ニッケル・カドミウム畜電池  鉛蓄電池に比べ過充電、過放電に強く大電流での放電や急速充電でも優れており、発生した酸素を内部で処理するので完全密閉ができるなど使いやすいので、コードレス電動工具、掃除機、コードレス電話などに今も使われている。
しかし、反面自然放電が大きいため、小出力で長期間稼働させ続ける機器には不向きである。また、カドミウムの有害性が広く知られるようになってからニッケル・水素蓄電池への転換が進んでいる。

ニッケル・水素蓄電池  放電時には水素を放出して水をつくり、充電時には電気分解でできた水素を水素吸蔵合金に貯めるので完全密閉状態をつくれる。
水素吸蔵合金として自身の体積の1000倍もの水素を貯められるランタンニッケル系合金を三洋電機が開発したことから一気に開発が進んだ。
ニッケル・カドミウム電池と同じ電圧で2倍の電気容量をもつため、トヨタ自動車、本田技研工業のハイブリットカーに採用された。
また、使い捨て乾電池に換えて乾電池型のニッケル・水素蓄電池が増える傾向にある。

リチウムイオン二次電池  3.5ボルトという高い電圧とニッケル水素電池の3倍と高いエネルギー密度が得られるため、携帯電話やパソコンの電源として広く使われている。発火し易いとか、満充電状態で保存すると電池の劣化は急激に進行するなどの欠点も多い。
出光興産は硫化リチウムを主成分とする粉末状の個体電解質を開発、液漏れもなくマイナス40度から400度の環境で安定した性能を発揮するリチウムイオン電池を、2008年10月に
試作品の出荷を開始する。

リチウムイオンポリマー二次電池  リチウムイオン二次電池の電解質にポリマーを使用したもので、さらにデリケートで事故が起きやすいが、非常に軽量な事と、メモリー効果も極小であり形状も比較的自由に取れるため今後の普及が期待される。



電気アシスト自転車と二次電池
こぐ力を補助するのに電気の力を借りる電気アシスト自転車は2007年現在推定120万台、2006年一年間だけでも前年6%増の26万3千台が出荷された。
日本最初の電気アシスト自転車を発売したヤマハ発動機によると、1994年のスタート時は重さ6kgの鉛蓄電池を使ったが、ニカド電池、ニツケル水素電池、リチウムイオン電池と世代交代が進み、現在のリチウムイオン電池は重さが1.2kgで1/5になった。
ニッケル水素電池の場合、電気を使いきらないと充電できなかったが、リチウムイオン電池はいつでも家庭用コンセントから簡単に充電できるので、企業がバイクに換えて業務用に導入する例が増えた。

大型リチウムイオン電池は2007年現在、電気アシスト自転車用が39%、電動工具用52%であるが、2013年にはハイブリット車用59%、電動工具用16%、電気アシスト自転車用14%、電気自動車用3%になると予想される。
 
次世代二次電池

金属リチウム電池  マイナス極に金属リチウムを使う金属リチウム電池は現在考えられる最もエネルギー密度の高い電池ですが、充放電を繰り返すとリチウム表面に突起が形成されてトラブルの原因になるため、リチウムとアルミの合金にするなど研究がされています。
同じリチウムを使ってもリチウムイオン電池が先行したのはこのトラブルが少なかったせいです。
そのエネルギー密度は理論的に最高の高さなので開発に期待が集まっている。

ナトリウム硫黄電池  マイナス極にナトリウム、プラス極に硫黄、電解質にベーターアルミナという地球上に豊富にある材料を使い、高いエネルギー密度を得られるので、都市部での分散型蓄電システム用に開発が進んでいる。
350度で作動するため、耐熱、温度制御をクリアーしなければならない。

亜鉛空気電池  2008年7月、トヨタが2030年を目標に電気自動車のために空気電池を開発すると発表した。
マイナス極に亜鉛、プラス極に空気中の酸素、電解質に水酸化カリウムを使い、亜鉛のマイナス極を交換することで発電が続けられる。
一回の交換でガソリン車並みの走行距離が得られるという。
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電気二重層キャパシタ(コンデンサー)
蓄電方法には、蓄電池の他にコンデンサーによる方法がある。
株式会社岡村研究所の岡村廸夫代表は1992年に高性能電気二重層キャパシタ蓄電システム「ECaSS(energycapacitor systems)」を開発しました。
ECaSSは、キャパシタと周辺の電気回路技術で設計されたシステムです。
そして、20社ほどの企業と技術供与契約を結び、実用化を進めてきました。

丁寧に使わないと壊れたり、トラブルが起きやすい化学蓄電池に比べ、ECaSSは瞬時に大容量を貯めたり、放電したりできるうえに壊れにくいため、今までにないダイナミック使い道が生まれています。

技術供与契約を結んだ20社の中で、日産ディーゼルはハイブリットトラックに世界で最初にECaSSを採用して平成14年度省エネ大賞を受賞している。

すなわち、ブレーキエネルギーを電気に変えて蓄電するアイデアは以前からあったが、従来のバッテリーではエネルギーの数%を蓄電出来るに留まっていたが、ECaSSでは数十%を蓄電した電気を使ってモーターによってスタート、加速するため、燃費が1.5倍、CO2が33%減、NOxが44%減、PMが66%減を達成しました。

コマツはバッテリーフォークリフトでブレーキエネルギーの90%を電気に変えてECaSSに蓄電することに成功した。

リコーは待機電力の一部をECaSSに蓄電し、印刷時に大容量を放電することでコピーの主電源をONしてからのウォーミングアップタイムを1/10に、消費電力を1/2にして平成14年度省エネ大賞を受賞している。

また、本田技研は燃料電池と併用した乗用車「ホンダFCX」を製品化しています。

日本電子はECaSSをさらにエネルギー密度が5倍程度まで上がるうえにコストが下がる可能性がある「ナノゲート・キャパシタ」を開発して、2004年日経BP技術賞の大賞をもらっています。

富士重工は2005年8月、リチウムイオン二次電地と電気二重層キャパシタの両方の特徴を持つリチウムイオンキャパシタを開発したと発表した。

富士重工から技術供与を受けて、JMエナジー(JSRの子会社)は従来の電気二重層キャパシタの約4倍のエネルギー密度を有し、電圧も3.8Vと従来の電気二重層キャパシタの2.5Vを大きく上回り、耐久性、安全性にも優れているイオンリチウムキャパシタを2008年末までに量産する。

太陽電池と組み合わせれば大きな効果が得られる。
すなわち、バッテリーはある程度の電圧と時間がないと貯められないので、曇りの日や夕方に発電した電気が無駄になりますが、 キャパシタと電子回路を併用したシステムなら全部貯めることができます。

夜間割引を利用して安く蓄電し、昼間使うと言う手も有る。
 
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太陽電池の未来
発電コスト(エネルギー白書 2007年度版)
電源 発電単価円/kWh 設備利用率 運転年数 計算時   備考
水力 8.2〜13.3 45% 40年 2004年  
石油 10〜17.3 30〜80% 40年  〃 原油価格27.4ドル/バレル
LNG 5.8〜7.1 60〜80% 40年  〃  
石炭 5〜6.5 70〜80% 40年  〃  
原子力 4.8〜6.2 70〜85% 40年  〃  
太陽光 66 12% 20年 2005年  
風力
大規模
10〜14 20% 17年 2001年  
風力
小規模
18〜24 20% 17年  〃  

水力はダム建設の停止が世界の潮流になっているので増やしにくい。
2008年7月現在原油は140ドル/バレルになっているが、石油による発電は全体の9%なので、現在のところ原油の高騰分ほど電気料は上がっていないが電力会社は大幅な値上げを予告している。LNGも石炭もウランも価格は上昇し続ける傾向。
風力も今後、劇的に建設費が下がることは見込めないどころか、建設資材の高騰が予想できる。
CO2を出さず、一番発電コストが安いと言われる原子力発電には未知のコストが隠れている。
ひとつは使用済み核燃料の処理費用で今後80年間で15兆円と見ていますが、実際に再処理の技術が確立して実行されているわけではなく、技術を開発しながら進めていくので、使用済み原子炉の解体費用と同じく、まったく見込み違いの費用が発生するリスクがあります。
例えば日本原燃は、1989年に六ヶ所再処理工場の事業許可申請が出されたときの建設費見積もり額7600億円を1999年には2兆1400億円に変更した。

その使用済み原子炉の解体費用ですが。
100万kWの原子炉で550億円と言われてきましたが、初めての解体となる東海原発(16.6万kW)は930億円の見積もりが出されている上、実際の解体が進めば更に増える可能性があります。

2007年9月末から始まった英イングランド北西部セラフィールドにあるコールダーホール原発(6万kW)の解体作業は費用が予想を大幅に超えるため中断したままです。

さらに、運転中溜まっていく放射性廃棄物を安全に処理するのにいくらかかるかも未知です。


ドイツは太陽電池こそ自然再生エネギーの主力として、2000年(2004年改正)に自然エネルギー法(EEG)を制定して、太陽光で発電した電気を割高で電力会社に買い取らせることにした。
2040年には世界の電力の25%を太陽電池が、太陽電池を含む再生可能エネルギー全体で82%の需要を賄うと予測している。

その制度のため、2003年には世界一の日本の半分だった太陽電池の設置量は2006年には日本の2倍になり、世界を牽引する。

日本政府は2005年に住宅用太陽電池の補助を打ち切った。
ドイツの買取制度はスペインやイタリアなど周辺のおよそ20 カ国に広がって、日本の太陽電池導入量は、現在はドイツ、スペイン、米国に次ぐ4位まで下がっている模様だ。


有効な政策の援護を受けられない日本の企業は空しく孤軍奮闘するばかりだ。
2007年ドイツのQセル社と中国のサンテック社がともにシャープを抜いて世界1、2位となった。
日本のメーカーはしかたがないので生産量の80%を輸出している。
韓国では個人住宅の場合はほぼ5年で設備投資費用が回収できるとの話も出ている。
また、産業用はドイツとほぼ同様の支援策がとられていて大規模な設備投資も行われるようになった。

太陽電池の世界市場規模を発電能力ベースで見ると、2006年の約2・5GW(250万kW)が2007年には約3・7GWに拡大しました。2010年には10GW以上に拡大すると予想されています。また今後20年間は年率40%で成長するという見方もあります。

太陽電池は過去の経験値から生産量が2倍になるとコストが20%下がります。
2007年現在46円/kWhですが、現在の生産量の増加が続けば2012年には現在の家庭用電気代23円/kWhに並び、2020年には10円以下になることが予測できます。
開発の盛り上がりから画期的な発明で更に速いスピードでコストが下がることは十分考えられます。

地球に降り注ぐ太陽のエネルギーは1時間で、人類の使用する全エネルギー1年分に匹敵します。
ゴビ砂漠の面積の半分に既に市販されている太陽電池を敷き詰めるだけで、世界で一年間に消費される一次エネルギー量に匹敵する電力が得られるそうです。
日本の太陽電池の利用率は晴天率から計算して12%ですが、砂漠なら大変高い利用率が見込めます。
ヨーロッパ一貧しい国だったスイスは、水力発電による売電が豊かな国になるきっかけだったようにったように、砂漠だらけの貧しい国が売電で豊かな国になるのも夢ではありません。

2008年10月、国際エネルギー機関(IEA)の「砂漠からのエネルギーに関する作業部会」は砂漠に大規模太陽光発電所を設置し、周辺国に電力を供給する構想を実現するために動き始まった。
作業部会は日本、米国、ドイツなど10カ国からなり、今秋までに技術課題、経済効果などの検討を終え、発電、送電設備などの仕様や設計を具体的に検討する。

有力な案の一つはトルコ、ネフド砂漠、エジプト、チュニジア、モロッコ等のサハラ砂漠からスペインにかけて100MW(1000KW)(一般家庭3万3千世帯分)以上の大規模太陽光発電所を多数建設してヨーロッパ各国に供給する案。
建設費は100MWあたり4億ユーロで原子力発電所の5倍くらい高いが、燃料も危険もないことを考えれば十分経済的。
送電によって5%が失われると言われているが、住友電気工業ではビスマス系高温超伝導物質を使って、従来の銅線の150〜200倍の電流を流せる線材の実用品を開発した。
砂漠発電プロジェクトで使えば送電ロスを半分にできそう。
太陽電池の進歩も目覚ましく、現在、実用品で最高の変換効率は三洋電機の「HIT太陽電池」で作業部会が想定していた変換効率15%を上回る22.3%を実現している。しかも結晶シリコン型太陽電池の弱点だった高温域で変換効率が落ちるという現象がほとんど無い。

作業部会では、ゴビ砂漠で発電してアジア一帯に、アラビア半島で発電して中東一帯に送電する案なども検討する。


メガフロートを海に建設して発電する案もある。

発電コストが安くなれば、最高のクリーンエネルギーである太陽電池に期待がもてる。
 
電力中央研究所は2008年12月住宅用で使う電力貯蔵電池の実用研究において、従来のリチウムイオン電池で危険性が指摘されていた電解質を液体から熱に強いことで知られるポリエーテル系の高分子に替えることで大型化しても安全性を保てる新型電池の実用化にめどがついたと発表した。

これは全固体電池とも呼ばれ、原理は従来のリチウムイオン電池と同じだが耐久性の高い固体材料だけで作る電池で、電気自動車むけに各社が開発を競っている。


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太陽電池設置の参考に
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シャープアメニティシステム
http://www.sharp.co.jp/sunvista/index.html 0120-48-4649
京セラ http://www.kyocera.co.jp/prdct/solar/index.html 窓口
三洋電機 http://www.sanyo.co.jp/clean/solar/ 窓口
三菱電機 http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/taiyo/
潟Jネカ http://www.a-sic.kaneka.co.jp/j/destroy/index.html 窓口
三菱重工 http://www.mhi.co.jp/power/a-si/index.html 窓口
鞄立製作所 http://www.mhi.co.jp/power/a-si/index.html 窓口
フジプレアム http://www.fujipream.co.jp/tech/index.html 079-266-6161
潟Nリーンベンチャー21 http://www.cv21.co.jp/ 075-692-3211
昭和シェル石油 http://www.showa-shell.co.jp/products/solar/index.html 012-89-1546
富士電機システムズ http://www.fesys.co.jp/sougou/seihin/fwave/index.html 03-5435-7114
ホンダソルテック http://www.honda.co.jp/soltec/ 012-009834
京セミ http://www.kyosemi.co.jp/product/pro_ene_sun_j.html 窓口
潟Pー・アイ・エス http://www.kis-solar.co.jp/ 窓口


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さらに高性能太陽電池を目指して
2009年10月にオーストラリアで開催されたソーラーカーのレースで、東海大学のチームが優勝した事は記憶に新しい。
参加25台のうち8台が完走、東海大学チームが平均時速100.54km/時で優勝、2、3位チームが90km/時超,4、5位が80km/時以下と大きく差が開いた。

勝利の原因は太陽電池の効率にあるという。

東海大チームに太陽電池を提供したのはシャープで、3接合化合物型太陽電池である。宇宙用のモジュールを地上用に改良しており,変換効率は30%程度になる
現在家庭用の太陽電池のモジュールの変換効率が最高でも20%を超えていないことから見ても、かなりの高性能である。

太陽電池は激しい開発競争の時代に入った。

2009年5月、三菱電機がセルの変換効率23%の世界最高のHIT(結晶Si基板上に薄膜アモルファスSiを形成したハイブリッド型)太陽電池を開発したが、セルを組み合わせたモジュールの変換効率は20%に届かない。

日本の独壇場だった太陽電池の生産は、ドイツ、アメリカ、中国、韓国、インドなどに追い上げられ、トップの座を明け渡したばかりか、日本の各メーカーも世界のベストテンから次々と脱落している。
さらなる高性能タイプを開発して、競争に打ち勝つ事が求められている。
 
PV EXPO 2010 第3回国際太陽電池展

昭和シェルソーラーは、展示会「PV EXPO2010 第3回国際太陽電池展」で同社として第2世代となるCIGS系太陽電池パネルを出展した。

「第2世代のパネルには,最近達成した30cm角のセルでの変換効率16%の技術を用いる。製品となるパネルでは、2011年の段階でモジュール変換効率12.2%になる。光学設計の改良によって2014年には同13.0%にできる見込み」という。
さらに将来は同社にとっての第4世代の技術で,「開口部のセル変換効率が17.0%、パネルではモジュール変換効率14.0%を実現できる」という。
 
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グリッドパリティ
100年に1度の世界的な不況のせいで、太陽電池を取り巻く環境が変わってきた。

2008年秋、リーマン・ショックと同時期にスペイン政府が太陽電池のフィードイン・タリフ制度の受付許可容量を大幅に引き下げると、世界最大のスペイン市場の縮小とともに世界の太陽電池需要は急減した。

需要減によりシリコンの相場も下落、多結晶シリコン型の太陽電池が値下がりした。

米ファースト・ソーラー社は、日欧のメーカーが有害性から使用しない安価なカドミウム化合物を使った薄型化合物系太陽電池で価格破壊を起こし、急成長して世界第2位に躍り出た。

ファースト・ソーラー社の発表では発電能力1W当たり1ドル以下で製造できるとしており、すでに電力会社と数十億ドルの契約をしているという。

この1W1ドルが一つの目安とされ、他社の太陽電池にも値下げ圧力がかかっている。

日本の市場には、補助金や売電制度を当て込んで、韓国、中国からの売り込みが活発になっており、日本メーカーへの値下げ圧力となっている。日本メーカーの中にはすでに30%の値下げがされているという声もある。

昭和シェル石油のように、有害なカドミウム化合物を使わなくても1W1ドルを実現する薄型化合物系太陽電池を開発すると宣言したり、価格ではなく高い変換効率を売り物にするところもある。

太陽電池の価格低下が目に見えて進んできた事で、2010年にも「グリッド・パリティ」が実現すると言う。

グリッド・パリティとは,太陽光や風力などの新規のエネルギー源の発電コストが既存の商用電力(グリッド)の料金に等しくなる(パリティ)ことを指す。
そうなると、太陽電池の普及が一気に進み、更にコストタウンと普及のスパイラルが起きるというものだ。
CO2を出す火力発電も、危険な原子力発電も廃止の方向で見直され、一機に新規のエネルギー源の時代になる可能性がある。

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