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暗黒の宇宙にあって、ただ独りサファイヤのような青く美しい光を放つ地球。

                             
その美しさのみなもと「水」は液体状では地球以外には見つかっていない。
この惑星にのみ13.5億立方kmの水が地表の71%を覆っている。乾いた砂にさえ15%の水分が含まれている。
水は全ての生物を誕生させ育んでいる。
人間も胎児は90%、幼児は70〜80%、成人の体の60%、脳の90%が水で出来ています。

この生命のみなもととも言える水は実は他の物質が従う規則性、法則性をことごとく無視する不思議な物体なのです。
そこで、水について調べてみました。
■ 水の惑星目次
■ 水の不思議な性質 ■ 水分子の大きさ
■ 水の分子運動 ■ 水蒸気は大気のエンジン
■ 水は宇宙からやってきた ■ 奇跡の水
■ 世界の降水量 ■ 海水淡水化
■ 水メジャー ■ 月の水
■ 小惑星の衝突 ■ 水の浄化
    
        
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  ■ 水の不思議な性質
水はあらゆる物質の中で最も不思議な性質を持っている。 


水は長い時間をかけると全ての物質を溶かしてしまう、最強の溶剤である。

水は岩石中の成分をいわば強引に水の中に溶け込ませてしまう働きをする。
太古、原始の海は淡水だった。降り続く雨が大気中の塩素と陸地のナトリウムを溶かして運び込み、いつしか塩分の濃い海としていったのだ。
王水以外どんな酸にも溶けないという安定物質「金」すらも溶かして、海中には世界中の人たちが大金持ちになれるほどの金が溶け込んでいる。

コップに水を注いだ瞬間から、コップは水に溶け始まり、天文学的時間をかけて溶かしてしまうと言うのだ。

自然の温度の元で、固体、液体、気体の3態をとる唯一の物質。

地球上の水は固体(氷)で1.7%、液体で98.3%、気体で0.001%存在する。
地上の最低気温−60℃から最高気温+60℃でこのように3態をとる物質は他に無い。

固体の方が液体より比重が軽い希少な物質。

物質は一般的に固体になるほど密度が高まると言う規則性がある。
ところが水は4℃まで密度が大きくなっていったかと思うと、反転して密度が小さくなり氷になると8%も密度が小さくなる希少な物質だ。

水の密度 0℃ 0.99984g/cm3
4℃ 0.99997 g/cm3
100℃ 0.95906 g/cm3
氷の密度 0℃ 0.9168 g/cm3

(探してみるとゲルマニウム、シリコン、アンチモン、ビスマス、ガリウムも固体のほうが密度が小さいが、密度の変化は水よりずっと少ない。)

だから氷は水に浮くのだが、もし氷が水より重くて沈んだら、池も、北極も全部凍って生物は生きていけないし、海の相当の面積は凍ってしまうかもしれない。
特に氷河期の海では表面の氷が冷気を遮断して下の海水が凍るのを防いでくれたために、海の生物が生き延びられたと想像できる。

あらゆる物質の中で最大の比熱を持つ。

地上に満ち溢れた水が、最も大きな比熱を持ち、他の液体に比べ異常なほど大きな気化熱を奪う。その事が生物の温度調節にも有効なら、気候を安定する上でもこの上ない物質だというのも不思議な話だ。

蛇足だが、水より比熱の大きな物質が一つだけある。

1気圧のもとでは-78℃から-33℃の間で存在する液体アンモニアが1.1の比熱を持つ。
もっとも、宇宙では水より一般的な物質だが、地球上では常温では存在し難いから考えなくていいだろう。

液体中最大級の表面張力を持つ

分子の結合力の大きな液体ほど表面張力が大きくなる。
水は水銀を除いて常温で最も大きな表面張力を持つ。
水滴が球状なのも、毛細管現象が起きるのもこの表面張力のせいで、水がこれほどの表面張力を持っていなかったら、世界はずい分変わっていたろう。


水の不思議な性質は分子の構造にある。

水は酸素原子1個と水素原子2個の化合物である。

酸素原子は電子を引き付ける力が強いため水素原子と共有している電子を自分の方に強く引き付ける。すると、酸素側がマイナス、水素側がプラスになる。このように電荷の偏りを分極と言う。


水分子のプラスが別の水分子のマイナスと引き合い、あたかも大きな分子のように振舞う。
これを水素結合と言い。あたかも大きな分子のような状態をクラスターと呼ぶ。
しかし、ずっと同じ相手と水素結合しているわけではなく、1兆分の1秒から数十秒ごとに相手を変える。また、何個の相手と水素結合するかも良く分かっていない。

この水素結合が溶剤としての水の能力の原因となる。
例えば、NaClは強力なイオン結合をしているので、NaとClに分けるには大変な圧力や温度が必要であるが、プラス電荷のNaに水分子のマイナス極が、マイナス電荷のClに水分子のプラス極がくっ付くことで、いとも簡単に分けて溶かしてしまうのだ。

通常、融点や沸点は分子量に比例する。分子量が大きければ、融点も沸点も高くなる。
殆どの分子はこの法則に従うが、水分子だけは従わない。
その原因も水素結合だと言う。
融点が0℃沸点が100℃になるためには分子量が240くらいである必要がある。
13〜14個の水分子がクラスターになって240の分子量を持つと考えると納得できそうな気もするが。

また比熱が大きいのも水素結合によって、分子の結合力が強いためと言われています。
先に述べた比熱1.1の液体アンモニアも水素結合しています。
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  ■ 水分子の大きさ
水分子の大きさについて調べてみた。
 


独立行政法人「産業技術総合研究所」の広報誌によれば、

単層カーボンナノチューブ(SWCNT)は、直径が1nm程度の中空構造で、内側に直径1nm以下の空洞を持っている。      
1nmはナノメーターと呼び10億分の1mの事である。
(直径12700kmの地球が直径11mmのパチンコ玉になったイメージ)
その単層カーボンナノチューブの空洞には大量の水分子が吸着される。
300K(149℃)で水分子を吸着した単層カーボンナノチューブ(SWCNT)を冷却していくと、
81K(27℃)で内部の水が筒状の結晶、すなわちアイスナノチューブ(Ice-NT)となることが明らかとなった
その断面は5つの水分子が水素結合してリング状になったものが連続してパイプ状になったものである。
温度が低くなるにつれ6つ7つ8つと言う風に、リングを形成する水分子の数が増えていく。

世界で初めて室温のアイスナノチューブを発見 

直径1nm以下の空洞に8つの水分子がリング状に並ぶ事が出来るためには、水分子1つの大きさとはどのくらいだろう。      


水は1つの酸素原子に2つの水素原子が結合したものと学校で教わった。
酸素原子の直径は0.12〜0.14nm、水素原子は0.05nm。
これは原子核の周りを回る電子の軌道の直径と考えてよい。

一方、原子同士が近づくと初めは引力が,さらに接近すると反発力が働く、原子や分子は反発力と引力の釣り合いにより一定の平衡距離を保って互いに離れている。
すなわち、原子や分子がお互いに入り込めない半径のことをファンデルワールス半径という。
酸素原子のファンデルワールス半径は0.14nm、水素は0.12nmである。

水素、酸素、水素の順に結合する。しかし、直列に並ぶわけではなく、ミッキーマウスの顔が酸素、耳が水素と言うようにの角度が付いて、くの字に結合している。水分子の大きさは差し渡しで0.38nmと言われている。



因みに電子の大きさは、100万分の1nm。
水素原子を大雑把に直径100mのサッカーグランドとすると、電子は2mmで鉛筆の芯の太さくらいになる。
原子核はほぼ2cmの大きさと考えられる。

こんなスカスカの原子が集まって堅い物質が出来ているのだから不思議だ 





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■ 水の分子運動
水分子は運動している。

水分子は振動し自由に動き回ろうとする。一方分子同士の結合力によって結びつこうとする。
温度が低いほど、結合力が勝って結晶格子を形作って固体になる。
固体では水分子は自由に動き回ることは出来ないが、振動はしている。
振動すら止まるのは絶対零度(マイナス273℃)だ。
温度が上がって融点を超えると、運動エネルギーが結合力に勝って、結晶格子はこわれ液体になる。

液体では水分子は自由に動き回れるが、結合力の影響力と大気圧によって、自由に気体になる事は出来ない。しかし表面では結合力の影響が弱くなり0℃でも蒸発が起きる。

水は元々気体になろうとする傾向があり、気体になろうとする力を蒸気圧であらわす事が出来る。

温度(℃) 0 20 40 60 80 100
蒸気圧(mmHg) 4.56 17.5 55.3 149 355 760

空間に存在できる水蒸気の量(飽和水蒸気量)は温度によって決まっている。そして,空間に存在する気体の量(粒子数)は蒸気圧として示される。
水蒸気の量がその限度に達すると,それ以上は気体として存在できなくなり,それを越える水は,再び液体に戻るのである。
飽和状態では蒸発が起きるそばから、同じ量だけ液体に戻り、空間に存在する蒸気量は一定になる。

沸点を超えると、結合力よりも大きな運動エネルギーで液体の中ででも自由に気体になれる。沸騰である。
2000℃以上で運動エネギーは水分子の結合力よりも大きくなり酸素分子と水素分子に分かれる。
2500℃以上では分子として結びつく事も出来ず、酸素原子と水素原子になってしまう。
更に10万℃では原子核と電子の結合力も断ち切られ、ばらばらに動き出す。
これがプラズマ状態である。

常温での水分子の運動のスピードは秒速600m、水素分子で秒速1800mと言われている。
空間の中に酸素分子と水素分子を一定の割合で閉じ込めても、常温ではお互いの分子が衝突しても何も起こらない。しかし、温度を上げていくと分子のスピードはどんどん速くなり、580℃で、分子は衝突によって壊れて原子になり、酸素原子と水素原子が結合して水分子になる。

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■ 水蒸気は大気のエンジン

地球の水の97%は海水で、3%が淡水ですが1.7%が極の氷として存在している。、残りの殆どが地下水と土壌に含まれ(0.7%)、湖、湿地の水は0.02%弱、大気中の水分は0.001%程度である。

わずか0.001%の水蒸気は大気のエンジンとなる。

太陽からは1平方mあたり700キロカロリーのエネルギーを受けている。
30%が雲で反射され、その他大気外に放出された分を除くと58%が地球表面で吸収される。
そのエネルギーは大気中の水蒸気に吸収されたり、地表の水を蒸発させるのに使われる。
蒸発した水蒸気は上空で水に凝結するとき、凝固熱を大気に放出する。
水は雨となって地上に帰り、温められて再び水蒸気になる。
こうして、水分と熱の循環が行われる。
吸収された太陽エネルギーこうして使われて最終的には、全て宇宙空間に戻っていく。


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■ 水は宇宙からやってきた
水は宇宙から来たと言う説がある。

アイオア大学物理学教授でルイス・A・フランク博士と言う全米科学アカデミー委員がいる。月面探査機の設計を皮切りに、40機にのぼる宇宙探査機に搭載する観測装置を設計。
木星と土星のプラズマの輪を最初に観測、地球に降り注ぐ太陽風とオーロラの関係を最初に明らかに、シーター・オーロラを最初に発見などの輝かしい実績を持つ。
 
フランク博士のチームは1981年、NASAの人工衛星から送られてきた、紫外線カメラで地球を撮った映像に黒い小さな点を幾つも発見した。

カメラの故障、送信のエラー、ノイズなどあらゆる可能性を検討し、また観察を続けた結果、
一つの結論に達した。

「黒点は実在するもので、直径10m程で重さ100トンのほぼ水(水蒸気)と氷で出来た彗星であり、1分間に20個、年間1000万個の割りで地上に降り注いでいる。」と言う、学会を騒然とさせるものだった。

ガリレオの地動説、ダーウィンの進化論にも似た、新説が受ける迫害に戦いを挑んでいるそうだが、なぜ地球だけにこれほど大量の水があるのか、あれほど高温で水など無いはずの金星の大気中に水蒸気がわずかに観測されるのはなぜ、水の無いはずの火星に、大量の水によって作られたと思われる地形があるのはなぜ。

フランク博士の説で、これらの疑問にすっきりした解答が得られる。

原始の地球は灼熱地獄で、水はあっても水素と酸素に分解され、水素は宇宙空間に逃げていった。
水が地上に留まるようになったのは、地球が冷えた事と、地球が充分大きくなって水蒸気を逃がさないための重力を得たからで、それ以降地球に降り注ぐ水と氷の彗星によってもたらされた水は地上に蓄積されていった。100トンの彗星が年間1000万個、46億年降り注ぐと、現在の地上の水の量以上になる。

金星は太陽に近いため水と氷の彗星は太陽熱で破壊され、金星に到達するのは極わずかだが、絶えず供給され、高温で分解され水素は宇宙空間に放出される。
分解される前の少量の水蒸気が観測されると思われる。

火星は地球の3分の1の重力なので、衝突する水と氷の彗星は地球の25分の1と推定される。それでも火星表面を90cmの水が覆うのに4000万年しかかからない。

こんな説がある。
彗星が火星に衝突して、水蒸気となり冷たい火星では両極で氷となって堆積する。
更に大気中の水蒸気が増えると、水蒸気の温室効果で、気温が上昇し両極の氷が解けだして、河川が氾濫した後に似た地形を作る。
気温が更に上昇すると、水は蒸発し高温の水蒸気は宇宙空間に飛散して失われ、やがて火星表面は冷えていく。
するとまた同じ事が繰り返される。




水と氷の彗星の供給源は太陽系が出来たとき最も外側に(太陽と地球の10万倍の距離)に取り残されたオールト雲とフランク博士は言う。

6500万年前、巨大隕石によって恐竜が絶滅したと言う説が有名だが、岩石に残された海洋古生物の研究から2億5千万年の間に、2600万年に1度の割で、大量絶滅がおきていると言う。

フランク博士は未知の惑星が定期的にオールト雲に侵入し撹乱することで、2600万年に1度オールト雲から大量の彗星が1万年に亘って地球を襲い、大量絶滅を引き起こすと言う。

なにしろ宇宙を相手にしたら人類の英知など問題にならないほど小さいのだ。

1989年3月23日、直径800mの岩石の小惑星が地球から80万kmの所をかすめていった。天文学では80万kmはニアミスといってもいい距離だそうだ。
その事が判明したのは最接近の2週間後で、NASAの資金で小惑星発見の仕事をしている科学者が、望遠鏡を使った写真の中から偶然発見したものだった。

もし陸地に衝突していれば深さ1.6kmのクレーターが出来、海に落ちれば高さ100mの津波が押し寄せていた。

その時点で恐竜と同じように人類も絶滅していたかも知れない。

そんな巨大な小惑星の接近すら人類は知る事も出来なかったのだ。
 

参考文献

水惑星の誕生 L・A・フランク【著】 加藤 珪 山本裕之【訳】



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■ 奇跡の水
奇跡の水と呼ばれるものが世界各地に存在する。

今から3年ほど前、茨城県の八溝山系に奇跡の湧き水があるというので、往復5時間かけて
友人の案内で汲みに行った。
そこは私有地で、20リットル500円の有料ながら行列を作っていた。
中にはタンク付きトラックで来た豆腐屋さんもいたし、水源の持ち主は頼まれて日本全国、遠くは沖縄まで宅配もしているそうだ。
確かに美味しい水で、水割りを作ると一味違うが、なぜそんなに大変な思いまでしてこの水を求めるのか。
友人は数人の知人に頼まれて月に一度汲みに行っているが、頼んでいる知人達は、糖尿病、高血圧、などの生活習慣病ながらこの水で症状が改善されているので、他の水はもう飲めないそうだ。
他にも、医者に見離された病気が改善したと言う例が沢山あるそうだ。

世界には科学的な研究もされている「奇跡の水」がある。

フランス 「ルルドの泉」

1858年から知られる奇跡の水で、年間500万人が訪れるカトリックの聖地である。
ルルドでは、カトリックの国際医師団が、奇跡で治癒したと申し立てる人びとに、厳しい医学的なチェックをおこなっている。
自己申告者の殆どは奇跡と認められないものの、わずかな事例は医師団すら奇跡と認めている。
後にフランスで最初のノーベル生理・医学賞を受賞している若き(29歳)日のアレタシー・カレル医師は、いつ死んでもおかしくないと思われた若い婦人が、患部に奇跡の水をふりかけられて半日も経たないうちに見る見る回復してゆく様子を、驚きとともに記録に残している。

九州大学の白畑教授の研究室で分析したところ、ルルドの泉の水から豊富な活性水素が検出された。

ドイツ ノルデナウの水

1991年、ホテルでワインの貯蔵庫代わりに使っていた岩石採掘場跡では、ワインが急速に熟成することが知られていた。そこに案内されたオランダ人客が、「この中には強いエネルギーを感じる。」と告げた事から奇跡の水伝説が始まったと言います。
この岩石採掘場跡に湧く水を飲むと病気が直ると評判になり、毎日300人から1,000人の様々な病に悩んでいる人達がそこを訪れ、岩石採掘場跡で20分間瞑想してエネルギーを受けた後、一日約2リッターの水を飲んでいるそうです。

医師ガ-デック博士はホテルの隣に診療所を開設し、多くの患者さんを診察・治療しながら、彼が「ノルデナウ現象」と名付けた不思議な病気改善効果について研究している。

九州大学大学院の白畑實隆教授はガーデック博士と共同研究を行い、ノルデナウ水が活性水素を豊富に含み、活性酸素を消去する水であることを明らかにした。更に、ノルデナウ水が筋肉や脂肪細胞への糖取り込みを促進し、糖尿病モデルマウスの症状を軽減する事を証明した

メキシコ トラコテの水

メキシコの首都、メキシコシティから北へおよそ300kmのところにある小さな村 トラコテの井戸から湧き出す水が、トラコテの水です。1991年頃からこれまでに、この奇跡の水を求めてトラコテを訪れた人は、延べ800万人以上にのぼり、また水を飲んだ多くの人が 奇跡を体験しています。
その奇跡とは、腰痛・糖尿病・アレルギー・喘息・アトピー・B型肝炎など、様々な病気が改善されるというものです。更にこの水は、エイズや癌などの治療が 困難な病にも効果があるといわれ、HIVウィルスに感染したことを告白した元MBAプロバスケット プレイヤー、マジック・ジョンソン氏もトラコテを訪問していました。

ウルグアイのモンテビデオ総合病院では、この水を患者達に与え 、臨床データを記録していました。その結果、この水を飲んだ14〜84歳までの患者は80%を超える割合で病状が好転していました。

九州大学農学研究院の白畑實隆教授によると、調査の結果トラコテの水にも通常の水に比べて活性水素が多く含まれているそうです。

大分 日田天領水

日本でも九州の「日田市の水」が有名です。

江戸時代末期、日田市は西国筋郡代が置かれた「天領」として、九州地方の政治・経済・文化の中心的な役割を果たしました。
その日田市でウナギの養殖用に10本の井戸を持っていた石井さんですが、そのうちの1本の1000mの井戸の水で育てたウナギだけが他の井戸水で育てたウナギより成長が早かった事から、1994年から人間の飲料用にしてみると、いくつもの病気の治癒例が生まれました。
石井さん自身が、2歳の時に小児麻痺や網膜変性症にかかり、50歳代半ば過ぎから視野が狭くなり、失明寸前の状態でした。
しかし、飲み始めて半年で回復、失明の危機から逃れることが出来たそうです。

1997年、既に電解還元水による治療効果の研究で有名になっておられた、九州大学大学院教授の白畑寛隆教授に分析を依頼しました。

分析の結果は、「活性水素は、不安定で単独では存在しにくく、自然界には極めて少ないというのが定説でしたから、天然水の中にこれほど多く活性水素が存在すると驚きでした。」と、白畑教授自身も驚くほどのものでした。

世界の長寿地域の水

流体力学の父であるヘンリー・コアンダ博士(最後はルーマニア科学アカデミーの総裁職)は
人間が100歳を超えて生き、しかも完全な健康状態を保っている地球上の5箇所を1930年代に訪ねました。
コアンダ博士が訪れた場所とは、北部パキスタンのカラコルム山脈にあるフンザ地方。コーカサスの山奥にあるゲオルギエフスク郡、外モンゴルにある辺鄙な渓谷、エクアドルのビルカバンバ山中の渓谷、ペルーの人里離れた渓谷地などである。

この地方の長寿の秘密が水にある事が、生涯をかけて研究したコアンダ博士と、博士から引き継いだパトリック・フラナガン博士によって解明された。

これらの地方では氷河が溶け出すとともに、水は特別な鉱床を通過しながら、移動中に高いエネルギーをもった「コロイド状のミネラル」を吸収して、濁ったコロイド性のミネラル水として湧き出す。
この中にはシリカ(水素化硅素)の結晶が多数存在し、これが活性水素を保持している。

どうやら活性水素が何か関係するらしい。
活性水素が悪玉活性酸素と結びついて取り除いてくれるのが健康に良いと言う。

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■ 世界の降水量
人口が増えすぎて水の消費が限界に来ているといわれています。
21世紀は水の取り合いによる戦争が起きるとすら言われています。

地球にある水は13.5億立方kmと言われていますが、利用できる淡水は循環しているものが 0.02%、過去から蓄積してきた地下水が0.7%と言われています。地下水は石油と同じで、汲み上げれば枯渇して地盤沈下を引き起こします。
北米では20万本以上の大深度の井戸から化石水とも言える水を農業用水としてを得ていますが、井戸の水位の低下が激しく、埋蔵量の半分は消費してしまったと言われています。
発展目まぐるしい中国も、水不足が発展にブレーキをかけると言われています。
アラビアの砂漠でも大深度の井戸から汲み上げた農業用水で砂漠に忽然と農園が出現していますが、汲み尽くせば終わりです。

それに比べて、良く手入れされた山に降った雨はたっぷりと保水され、ゆっくりと地下水となり、下流で泉となって湧き出し、川から海を豊かにします。
海で蒸発して出来た雲が、山に来て雨を降らせる。
絶えることなく永久に続けられるシステムです。

世界の降水量比較

国名 平均降水量
(mm/年)
1人当たり年降水総量
 (m3/人・年)
世界 807 16757.50221
カナダ 537 167701.9827
ニュージーランド 1,732 119165.3001
ノルウェー 1,414 100174.3195
ブラジル 1,782 83007.01408
ロシア 460 55563.57265
オーストラリア 534 205744.1509
アルゼンチン 591 41800.42227
スウェーデン 624 31588.64081
アイルランド 1,118 19446.00495
インドネシア 2,702 22839.99654
アメリカ 715 22946.42462
ハンガリー 589 5600.436427
オーストリア 1,110 11464.98768
ルーマニア 637 6831.673115
スイス 1,537 8865.077546
カザフスタン 250 44339.03931
タイ 1,622 12987.94713
フィリピン 2,348 8506.321777
オランダ 778 1982.229448
メキシコ 752 13841.86116
トルコ 593 6338.859513
フランス 867 7875.846222
日本 1,718 5113.691442
イタリア 832 4379.069743
イラク 216 3565.321785
スペイン 636 7804.373543
ナイジェリア 1,150 8157.00344
イギリス 1,220 4968.391314
中国 627 4525.048082
ウズベキスタン 206 3430.266488
イラン 228 5317.150336
インド 1,083 3245.553292
ドイツ 700 3027.143895
ポーランド 600 4871.06657
韓国 1,274 2624.574322
南アフリカ 495 13314.42204
デンマーク 703 5624.261047
エジプト 51 682.0955421
シンガポール 2,497 388.3714547
サウジアラビア 59 4949.337001
クウェート 121 807.2706851

国土交通省水資源部資料 1971年〜2000年の平均




日本は先進国中、水の豊かな国の様に見えるが、国民1人あたりでは世界平均の4分の1しかない。
中国でも、アフリカでも遅ればせながら植林事業で山を守る事に関心が行き始めたようです。
反対に日本の森林は林業の不振から荒れ放題になって、水害が多くなってきたように思います。
林業の採算とは切り離して、国土保全を考えるべきです。

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 海水淡水化
海水を淡水化して利用する事業が活発に行われるようになってきた。
海水には、約3.5%の塩分が含まれているが、この塩分を除去して真水を得ることが海水淡水化事業です。
その方法には、蒸発法、逆浸透法、電気透析法などがあります。
さらに、新しいテクノロジーも研究されています。
1、蒸発法 
海水を熱して蒸発(フラッシュ)させ、再び冷やして真水にする、つまり海水を蒸留して淡水を作り出す方式である。
海水を熱するのに膨大な熱エネルギーが必要なため、エネルギー資源に余裕のある中東の産油国に多く採用されている。
実用のプラントでは減圧した蒸発室を多段に組み合わせた中で加熱蒸発させ、冷やして5ppm程度の淡水をつくる多段フラッシュ方式が最も多い。
製油所や火力発電所に併設される例も多い。
2、逆浸透法
水以外の不純物は透過しない性質を持つ逆浸透膜(RO膜)に55気圧以上の圧力をかけた海水を通し100ppm程度の淡水をつくりだす方式。
エネルギーは少ないが海水中の微生物や析出物で目詰まりしないよう入念に前処理する必要があり、整備にコストがかかる。
最近の日量1万トンを超える大型プラントは、世界的にみても大部分がこの形式で建設されている。

福岡市では整備にコストを抑えるため取水する施設に工夫をしました。

海中に取水管を設置する従来型の[直接取水方式]ではなく、海底の砂の中に取水管を埋設する[浸透取水方式]という新技術を採用しました。この新技術は「海の緩速(かんそく)ろ過システム」と呼ばれ、砂の層を利用して海水をろ過する方式で多くのメリットがあります。
まず、海中に構造物が露出しないので漁業や船の航行の妨げにならず、強い波浪による構造物への被害も避けられるなど、安全性が高められます。

また、海底の砂の層がフィルターの役割を果たすので水質が安定し、ゴミや不純物が少なく清澄な海水を確保できます。

そして、魚の卵や海藻などを取水管に吸い込むこともないので、海洋生物の生態系など環境への影響も抑えることができます。

取水管の中に付着するフジツボやイガイの卵なども砂の層でろ過されるので、管内の清掃作業が軽減でき、維持管理においてもコストダウンができます。

さらに、波が寄せたり引いたりする力によっても海底の砂が動き、取水管の目詰りの原因となるゴミを取り除いてくれるなど、自然の力をできるだけ活用した新技術です。
                                       (福岡水道事業団HPより)

3、電気透析法
イオン交換膜を使い、電圧をかけておもに淡海水を淡水化するのに用いられている方法。
福江市黄島の海水淡水化、上崎山のかん水淡水化施設が、わが国の第1号である。それぞれ実証プラントは福江市に移管して運転され、島民の暮らしに役立っている。
太陽電池によって得られた電力を動力とし、電気透析法によって、海水、かん水(塩分を含んだ地下水)を淡水化している。


4、スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化法
元佐賀大学 理工学部 学部長 上原春男教授の「ウエハラサイクル」を株式会社ゼネシスが企業化したのが、スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化法である。
スプレーフラッシュ法とは、ある温度の液をその温度に対する飽和蒸気圧以下に減圧した容器内に、ノズルを通して直接放出して蒸発させるものであり、この方法では、従来の多段フラッシュ蒸発式海水淡水化装置の問題点である液位に起因する静圧上昇による蒸発抑制がなくなり、急速でより完全な蒸発を誘起することができる。
蒸気は冷海水を使って熱交換器で蒸留水に戻して取り出す。

サウジアラビアにおける低温排熱を利用した海水淡水化システムが実現している。スプレーフラッシュ法による蒸発と、凝縮器に特殊な高性能プレート式熱交換器を使用することで、5℃の温度差でも淡水化が可能となった。
                                  潟[ネシスHPより

5、ペガサス浄水化システム
東京工業大学理工学研究科の矢部孝教授らの研究室は、太陽光を使い処理コストを現状の1割にする淡水化技術を開発した。独自開発した太陽光集熱器で温めた水を水車で細かい水滴にして蒸発させ、蒸留水にする。濾過不要でメンテナンスが容易。現在主流の逆浸透膜方式などと比べ集熱面積あたりの生産水量が約9倍、設備投資は9分の1以下になると試算している。今夏中に1日1トンの水を処理する装置の試作モデルを完成させる。

 開発した技術は「ペガサス浄水化システム」と名付けた。独自構造の水車に70―80度Cの温水をぶつけ、半径0・1ミリメートルの水滴にして蒸発を早め、それを冷やして淡水化する。平面状のフレネルレンズで太陽光を集めて穴を通過される、反射による熱損失が少ない独自の装置を使い温水をつくる。実験では「海水や汚水の混じり物が1000分の1になった」(矢部教授)という。
                                     日刊工業新聞より

6、膜蒸留海水淡水化法
温めた塩水から発生する水蒸気を、「水蒸気は通すが水滴は通さない」特殊な膜(多孔質疎水性膜)を使って取り出し、淡水として回収する。まだ開発中だが、ランニングコストが安くすむので、完成すれば世界的に普及するだろう。日本では、神奈川県に竹中工務店が建設した実証プラント(研究用施設)が稼働中。
                                     竹中工務店HPより
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 水メジャー
石油業界に「メジャー」が存在するように、上下水道の業界にも水メジャーが存在する。
世界市場における給水人口ベースのシェアは、1位のSuez、2位のVeolia(ともにフランス)、3位のThames Water(英国)の3社で80%を独占する。
逆浸透膜やスプレーフラッシュ蒸発式などの海水淡水化技術や下水道の浄化技術など、個々の技術では世界のトップにありながら、水メジャーになれない理由と今後の展望を考える。
 水メジャーの事業規模は大きい。例えば2位のVeoliaの場合、給水人口が約1億3100万人で、サービスの提供範囲もドイツや米国などの欧米圏に留まらず、イスラエルやモロッコなどの中東・北アフリカ圏、中国や韓国などのアジア圏にも及ぶ。2007年の総売上高は109億ユーロ(1兆3200億円)だった。
なぜ、水メジャーがヨーロッパに多く、日本にないのか。
それは、ヨーロッパがいち早く上下水道事業を民営化したためである。
フランスの上下水道では、約150年にわたり公設民営方式が主流だった。また英国はサッチャー政権下の1989年に、イングランドとウェールズにおける上下水道の完全民営化も実施している。このような環境でノウハウを蓄えた企業が、国際市場でも強い競争力を発揮している。
上下水道事業のうち運営や管理まで含めた事業規模全体を100とすると、配管の埋設やプラント建設の事業規模は10、素材の規模は1と言われている。逆浸透膜のシェアが世界の70%を占めていても、全体の1%のさらに一部にすぎない。
法的問題、用地の買収から料金の徴収まで膨大なノウハウが必要になる。
日本は長く自治体が上下水道事業を行ってきた。民間企業は発注されたプラント設備を建設するだけで、プランニングから運営までのノウハウの蓄積がなかった。

遅ればせながら官民挙げての取り組みが始まった。
チーム・水  海外水循環システム協議会などが相次いで発足、逆浸透膜技術初め、下水処理における省エネルギー技術や、水道の漏水対策技術などで、世界トップレベルの技術を武器に、世界で100兆円とも言われる水関連事業に乗り出す。
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■ 月の水
2010年3月、米航空宇宙局(NASA)は、月に眠っている水の量は6億トンに達すると発表した。黒部ダムの貯水量の3倍にあたり、将来の月探査で利用できる可能性が高まった。

NASAは、インドの探査機「チャンドラヤーン1号」に積んだレーダーで月の北極域を分析、直径2〜15キロ・メートルのクレーター40個以上で、氷があるのを確認した。氷の厚さは数メートルと見られ、総量は少なくとも6億トンと推計した。

月の極域は太陽光がほとんど当たらないため、氷が解けずに保存されている。NASAは昨年10月に無人探査機「エルクロス」を月面に衝突させ、巻き上がったちりを観測。
氷のかけらや水蒸気の形でちりに含まれていた水の量は100キロ・グラム程度と推定していたが、月面の水の総量は不明だった。
米国、ロシア、日本は2030年頃月面基地をつくる構想を持っている。中国、インドも同じく計画している。係る費用に対して、収穫はあるのかという議論もあるが、惑星間を飛行して他の銀河系にも行くような未来小説のような夢を手に入れるには第一歩は一番近い天体である月に基地を作る事である。
未知の鉱物発見や地球の6分の1の重力、1万分の1の磁場での何か新発見があるかもしれない。
月面に基地が出来れば水は人間の生命維持のみならず、食糧生産やエネルギー元にもなる。おそらく、太陽エネルギーで水を分解して水素を作ってロケットの燃料にするとか、マグネシウムがあれば、水の中でマグネシウムを燃やして熱を得ながら、水素を作ることもできる。
月の水は色々な使い道がある。
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■ 小惑星の衝突
2010年3月5日、恐竜など白亜紀末期の生物大量絶滅は、現在のメキシコ付近への1回の小惑星衝突が原因とする論文を、日本など12カ国の国際チームが米科学誌「サイエンス」に発表した。約6550万年前に地球環境を一変させた破壊的衝突の全容も明らかにした。大量絶滅をめぐっては、複数の地球外天体衝突説、火山噴火説も出されているが、研究チームは「否定された」と結論付けた。
1980年にノーベル物理学者のルイス・アルバレズ(Luis Alvarez)博士らにより提唱された説は直径10kmの地球外天体の衝突により約6550万年前の白亜紀末に,生物の大量絶滅が起きたというもので、世界的な論争を巻き起こしました。
1991年にメキシコ・ユカタン半島に直径180kmの白亜紀末の衝突クレーター(チチュルブ・クレーター)が発見されたことにより,この仮説は科学界で広く支持されるようになりました。
しかし、大規模火山噴火説や複数天体衝突説なども一部の研究者から提案されました。
また、チチュルブ衝突と大量絶滅には30万年の時間的ずれがあると主張する人たちもいました。
そこで、ドイツのエアランゲン大学のピーター・シュルツ(Peter Schulte)博士をリーダーとして、地質学、古生物学、地球物理学、惑星科学など、分野を超えた世界12カ国、総勢41人もの研究者でチームを結成し、これまで世界中350カ所で報告されている地質学的痕跡、衝突クレーターの物理特性、数値モデルの結果などを再検討しました。

日本からは,東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センターの後藤和久(助教)と千葉工業大学惑星探査センターの松井孝典(所長)が、衝突に伴う環境擾乱やクレーターの形成プロセスに関する専門家として参加し、生物大量絶滅とチチュルブ衝突との関連性を調べました。

その結果、この時期地球の火山活動は活発でなかった事、チチュルブ衝突以外の大きな隕石の衝突がこの時期見つからない事、30万年の時間的ずれの根拠になる地層は津波や地震で地層が混乱ていると考えられる事、チチュルブ衝突の破壊力、地球環境に及ぼした影響などから「チチュルブ衝突が生物の大量絶滅を引き起こした」と結論付けた。

衝突した天体は直径10〜15キロの小惑星、衝突速度は秒速約20キロ、衝突時のエネルギーは広島型原爆の約10億倍、衝突地点付近の地震の規模はマグニチュード11以上、津波は高さ約300メートルと推定された。

放出物は大量のちりとなり、太陽光がさえぎられて地球上が寒冷化。5〜30度の気温低下が約10年続き、海のプランクトンや植物が死滅、食物連鎖の上位にいた恐竜などが絶滅したと考えられるという。

別のグループではチチュルブ衝突が原因だが、ほとんどの生物は僅かの時間に燃え尽きたと主張する。
コロラド大学の地球物理学者、ダグラス・ロバートソン博士のグループは、マントルにまで到達した小惑星の衝突による熱エネルギーはほとんどの地球表面を覆い尽くすのに何時間もかからず、ほとんどの地球表面は何百度のオープンの状態になり、生物は焼きつくされたという。僅かに熱波が届かなかった地域や、海中や地中で熱波から逃れた生物は熱波が去るのを待ち、僅かに残った食糧で生き残り再び進化の道をたどったと言う。
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■ 水の浄化
群馬高専の小島昭特任教授(物質工学)の炭素繊維による水質浄化技術が注目されている。炭素繊維は長さ約70センチのしんに、長さ約20センチの無数の房を付けた形状。水中の微生物を付着させ汚濁物質を分解、水質を浄化する。薬品は使わず、設置や管理の費用も安いという。
河川や湖沼などの水環境が水質汚濁する現象は、流域内の人口増加、都市化に伴う人口集中、及び産業の急激な拡大など豊かな生活から排出される汚濁負荷量が増加し、それらに対する流域内での対応が遅れ、流出する汚濁負荷量が水域のもつ自浄能力を超えるところから進行します。最終的に河川が放流される海域においても連鎖的に水質汚濁問題が発生します。
それら水質汚濁問題は、生活や産業に重大な悪影響を与え、生態系への影響も大きく、水生生物の生きる場所を奪い生物多様性をも阻害し、水産資源の減少へも繋がります。

水質環境基準(生活環境項目)の内容
ph 水素イオン濃度指数。水溶液の酸性、アルカリ性の度合いを表す。
bod 水中の微生物が呼吸や分解作用の時に消費する酸素量のことで、河川での有機物質による汚濁を測る代表的な指標のひとつ。
COD 水中の有機物を加熱分解する時に消費される酸化剤の量を、酸素量に換算したもの。主として、有機物による水質汚濁の指標として用いられており、湖沼及び海域で環境基準が適用される。
SS 浮遊物質量、水の濁り具合を表し、水中に浮遊分散している粒の大きさが2mm以下2μm以上の物質を指す。
DO 水中に溶けている酸素量のことで、主として、有機物による水質汚濁の指標として用いられている。
大腸菌群数 大腸菌または大腸菌と性質が似ている細菌の数。主として、人または動物の排泄物による汚染の指標として用いられている。
全窒素
(T-N)
窒素を含む化合物の総称。大量に流入すると富栄養化が進み、植物プランクトンの異常増殖を引き起こすとみられている。
全リン
(T-P)
リンを含む化合物の総称。大量に流入すると富栄養化が進み、植物プランクトンの異常増殖を引き起こすとみられている。
全亜鉛 亜鉛を含む化合物の総称。大量流入すると水生動物に影響を与えるとみられる。

本来、河川は、水面を通して空気中から水中へ酸素が溶解され、植生や微生物などによる自然の浄化作用を備え、水質を改善する機能を持っていました。急流など水面の波立ちが大きい程、酸素の溶解効率が良く、平野部の流れの遅い静水面では溶解速度は落ちます。
溶存酸素DOは、20℃の清澄な水では8.84mg/lが飽和であり、このDOの豊かな水域では河床等に生息する微生物が活性化され、汚濁物として流入する有機物を分解・合成し、水質を浄化しています。
河川に流入する有機汚濁物が増加すると、微生物が有機物を分解するときに利用する酸素量が、空気中からとけこむ酸素量を上回るようになり、水中の酸素が少なくなると、好気性微生物が死滅していき、分解が進まず有機汚濁物が蓄積されて腐敗します。この結果、透明度はなくなり、悪臭を放ち、外観も水質データ上でも汚濁した状態となります。
 このような河川の水質汚濁現象は様々な悪影響をもたらします。

小島昭特任教授はアクリル樹脂を炭化した炭素繊維を長さ約70センチのしんに、長さ約20センチの12000本の房を付けた形状にしたネットを水中に入れるだけで水質を浄化する方法を考案した。
水中でネットは1本1本の炭素繊維が反発しあって全体がふあっと広がって大きな表面積のネットをつくる。

他の繊維は水の流れを受けても形が元に戻れなのに比べ、普通の繊維に比べ数百倍の弾性がある炭素繊維は、強い弾性・反発力で真っ直ぐに戻ろうとして「ゆらぐ」。この水中での「ゆらぎ」こによって、ポンプ運動をして酸素を内部まで取り込む。
炭素繊維では他の繊維に比べて酸素の好きな菌がネット内部まではるかに大きな領域に棲める。
小島昭先生によると、炭素繊維は常時超音波を発信しおり、これが微生物を引きよせた上に生命活動を活発にします。
金属は表面の金属イオンゆえに生物と馴染みずらいが、炭素繊維は表面に生物を引き付けやすく逃さない性質がある。
こうして、炭素繊維の表面には嫌気性、好気性両方の微生物による生物膜が出来る。

その生物膜に有機物やアンモニアなどの汚れ成分が付着し、透明度が改善される。
さらに、付着した汚れ成分を食べる微生物が集まり、水や二酸化炭素に分解して更に浄化する。
そこには貝類が住み着いたり、魚が卵を産み付けたりする。
鉄の1/4の軽さで、10倍の引っ張り強度を持つため、自らの重量の1000倍もの固着物がついてもちぎれて脱落する事がない。

2006年から浜名湖で行った実験では、透明度が15cmが1mと6倍に改善された。その上
姿を消していた天然ウナギが戻ってきたそうだ。

また、小島昭先生は炭素繊維と鉄の網を使って、アオコや赤潮発生を引き起こす水中のリン成分を安価に取り除く方法を開発した。炭素繊維と鉄の網を固定して水中に沈めると、鉄イオンがリン酸イオンと化学結合してリン酸鉄となり沈殿する。小島さんによると、鉄や炭素は環境への影響がほとんどない。

1リットルあたりのリンが20ミリグラムと、し尿に近い高濃度でも、約20キロ(約400円)の鉄で25メートルプール(約375立方メートル)相当の排水からリンをほぼ完全に除去できるという。
従来の高分子凝集剤を使う場合、コストは数百倍かかる。
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水の惑星に関する図書室
水の惑星―地球と水の精霊たちへの讃歌 (普及版)

水の惑星―地球と水の精霊たちへの讃歌
  ライアル・ワトソン【著】 内田美恵【訳】 ジエリー・ダービシャー【写真】

ライアル・ワトソン【著】 内田美恵【訳】 ジエリー・ダービシャー【写真】
 
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