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    空き缶やペットボトルをつぶして減容する事とリサイクルの効率について考えてみました。
今から5年程前に、衝撃的な題名である本が出版され、話題をよびました。名古屋大学工学研究科教授、前、環境・情報材料センター所長の武田邦彦先生
の「リサイクルしてはいけない」と言う青春出版社から出された本です。破壊されていく地球環境に警鐘をならし、リサイクル運動を根底から見直して、あるべき姿を提案する本です。

「リサイクル」してはいけない(プレイブックス ) 環境にやさしい生活をするために
   武田邦彦【著】
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  ■ペットボトルのリサイクルとコスト
先生の許可を得て引用させていただくと

ペットボトルの新品とリサイクルの比較です。
             7.4円      1.8円
石油→樹脂 成型→新品ボトル→廃棄→焼却
               ↓                       27.4円     1.8円
                →分別 移動→洗浄 樹脂化 成型→再生ボトル→廃棄→焼却 
                  26円             1.4円
                (55円説もある。)
新品のボトルに比べ、リサイクルされたボトルは3倍から7倍のコストがかかつています。
その大部分が分別、移動のコストです。
分別、移動の中で、集積所に集められたペットボトルはプレス機を使って40kgほどのベーダーと呼ばれる塊にされて、リサイクル工場に運ばれるので、効率はそれほど悪くないのですが、消費者から集積所に集められる部分がコストの大半を占める事になります。
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■育成会のアルミ缶リサイクル運動
育成会や自治会等で、アルミ缶を回収して中間業者に売却するリサイクル運動を年に一度くらいやっているところが多いと思いますが。集めたアルミ缶は一個一個つぶして渡しているはずです。その理由はスクラップ業者によると。(相場の変動があるので大雑把で)
                  20円〜30円/kg
   育成会による回収→中間業者により圧縮 運搬→金属問屋 
                                  購入価格100円/kgアルミ
                                          5円/kgスチール
育成会で集めた場所まで、中間業者が回収に来て運搬するコストは、つぶさないと80円〜90円/kgかかるので、工場でブロック化し、金属問屋まで運搬するコストを加算すると、金属問屋からもらえる代金をオーバーしてしまうそうです。育成会でつぶせば、一回に工場まで運べる量が2、3倍になるから利益が出て、育成会にも代金が払えます。
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■自治体による空き容器回収の現状
自治体による空き容器回収のシステムは、自治体ごとに違っています。アルミ缶ばかりかスチール缶も、もちろんペットボトルもつぶすことを指導している自治体もあれば、反対に、どれもつぶさずに回収を指導している自治体もあります。
回収後の処理設備の構造からそうなるという、自治体側の説明ですが。
1本のペットボトルを回収するのに、3本から7本分の石油や手間がかかることを考えると、極力、減容して一度に運べる量を増やすべきと思います。
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■リサイクルされないアルミ
スチール缶でもフタの面はアルミで出来ています。
プルタブで開封するには堅いスチールでは無理で、5000系と言うマグネシュウムを多く含んだアルミを使います。
残念ながらこのアルミはスチール缶と共に溶解され、燃えてしまったり、スラグになったりして
再利用はされません。
その量は缶全体に使われるアルミの1/3と言われています。
アルミ缶のリサイクル率が100%になっても缶全体では66%を超えられない事になります。
ではどうしたらこのアルミをリサイクル出来るかですが、
スチール缶もアルミ缶も一緒にチッブ製造機にかけて、2cm四方のチップに粉砕して磁石で分別します。
この時スチール缶のフタの面のアルミも分離する事が出来ます。
そのまま溶解炉まで運びます。
元々溶解するときはチップにするわけですからトータルではこの方が合理的です。
別の方法でアルミを取り出す技術を開発した企業も有ります。
・栗本エンバイロ

・株式会社 北九州空き缶リサイクルステーション
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■正確な減容率を実験
個人や団体でアルミ缶を回収して、あるところに送ると、800kgで1台の車椅子に変わり、施設にプレゼントされると言うボランティア活動が行われているそうだ。
環公害防止連絡協議会
ヤマト運輸が全国一律600円の着払いで運搬してくれるから、ボランティア側の負担は無いが、1回に送るのが10kg以下だと運賃の方が高くついて無駄になってしまうそうだ。
20〜25kgくらいを1回に送るのが理想だそうだが、かなりかさばるので、出来るだけつぶして減容したいと言う話だ。
そこで、楽缶主義を使うとどのくらい減容出来るか、正確な数字を得るため実験してみた。
500mlのビールの空き缶72本を用意した。
1箱24本入りの3箱分である
10分ほどで72個全部つぶしました。
空き箱の底や周りはクラフトテープで補強。
新品の時と同じ向きに3列に並べます。
72個入れてもまだ12個くらいは入りそう。
しかも上から押すと沈むので。
後18個用意しました。
さすがに溢れていますが。
押し込んでクラフトテープを貼れば蓋できます。
これで90個です。
元々24個が90個になったので3.75分の1の減容になりました。
箱ごとで1.9kg
箱を除いた重量は1.6kg
となりました。

クロネコヤマトに問い合わせてみると、宅急便で送れるのは、縦横高さの寸法の合計が160cm以内の大きさで25kg以内の重さまでだそうだ。
このビールの空き箱を6つを一まとめにすると160cmに近くなり7つでは超過してしまう。
6つの重さは11.4kg、中身は9.6kgで、せっかく着払いで送っても、運賃で相殺されて、車椅子にはならないそうだ。

そこで、つぶした空き缶を更に圧縮して送れないか考えた。

隣のホームセンターに端材が安く売っている。
これを利用する。
こんな枠を作って中につぶした空き缶を重ねた。
これで材料代500円なり。
考えながらの製作時間2時間
大人2人で体重をかけたが、圧縮できたのは20%程度。
もう少し工夫が要りそうだ。




また、端材とポルト、ナット、ワッシャーを買ってきた。
材料代500円
こんな、てこの原理を応用した圧縮機を作りました。
二つの道具を組合わせて、つぶれた缶を更に圧縮する。
圧縮した上で、ポリバンドで縛ろうとしたが、バンドが外れて、うまく縛れない。
長手方向縛ろうとした事が間違いだったようだ。
横から縛るように治具を作り直した。
圧縮してはバンドを締め、あて板を追加しては圧縮してバンド締める。
40個の空き缶を重ねると56cmだったものが、この方法で
圧縮すると32cmになった。
43%圧縮できた。
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参考文献:「リサイクルしてはいけない」青春出版社  
       
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